真空管(SE用)の分類と特性測定(続き3)

 ≪12JF5 (≒6DQ6)≫
Ep=270V、Esg=180V、Ec=-29.5V、Ip=70mA、RL=3.5K、UL=57%、NF=15dB、A(1KHz)=34.4dB、CL(1KHz)=7.0W

歪率特性と周波数特性(1KHz、1W)

≪15KY8A≫
SE専用機ではOPT-5Sを使用していてSG端子がありません。RL=3.5Kで2.5KをSG端子の代わりに使えばUL85%相当になるので、試験してみました(OPTは、OPT-11Sを使用)。

Ep=260V、Esg=260V、Ec=-30V、Ip=48mA、RL=3.5K、UL=85%、NF=15dB、A(1KHz)=31.5dB、CL(1KHz)=4.4W

歪率特性と周波数特性(1KHz、1W)
使える特性がだせそうなので、専用実機を再度改修してみます。

≪30KD6≫
Ep=290V、Esg=100V、Ec=-21V、Ip=100mA、RL=3.5K、UL=57%、NF=15dB、A(1KHz)=37.2dB、CL(1KHz)=8.3W

歪率特性と周波数特性(1KHz、1W)
試験機(実機も)の電源が非力なので、Ep290Vが限界です(絶縁トランスの倍圧整流なので)。350V位まで上げられれば、プレート入力に見合った出力と特性が出せると思います。RL2.5K以下なら290V以下でもOKですが、歪率特性では3.5Kの方が良いようです。
6JS6/6KD6を使い切るには電源の見直しが必要です。