真空管(SE用)の分類と特性測定(続き2)

≪12BB14≫
Ep=250V、Esg=150V、Ec=-21V、Ip=64mA、RL=3.5K、UL=57%、NF=15dB、A(1KHz)=35.0dB、CL(1KHz)=6.0W

歪率特性と周波数特性(1KHz、1W)

最大出力優先(それでも十分な歪率)で動作点を変えて、7Wまで出す事が出来ました。同族のGT管類(12GB3、6GB3A、等)でも同様だと思いますが、それらは個数も少なく全てが管球式TVで使い込まれた状態の様な球しかありませんので、改まった特性試験は止めにします。12BB14については未使用品らしき球が10本以上あるので、何れ実機で使用してみます。
真空管アンプの実験を始めた当初、12BB14と同類の12GB3を実験して4W程度しか出せず、真空管アンプの情報書籍に8W(但しTHD>10%)出せる動作例が掲載されていたのをバカバカしいと笑い飛ばしました。しかし動作方法・動作特性が大分異なるとは言え、8W近く出せたので、強ち滑稽な話ではなかったようです。

Ep=270V、Esg=180V、Ec=-27V、Ip=60mA、RL=3.5K、UL=57%、NF=15dB、A(1KHz)=34.2dB、CL(1KHz)=7.4W

歪率特性 (周波数特性は殆ど同じなので、省略)

≪18GB5≫
Ep=270V、Esg=150V、Ec=-22V、Ip=70mA、RL=3.5K、UL=57%、NF=15dB、A(1KHz)=35.6dB、CL(1KHz)=7.1W

歪率特性と周波数特性(1KHz、1W)

≪22JF6≫
Ep=285V、Esg=130V、Ec=-22.5V、Ip=77mA、RL=3.5K、UL=57%、NF=15dB、A(1KHz)=36.4dB、CL(1KHz)=7.7W

球径が大きいので、Pp入力を多めにしてみました。
歪率特性と周波数特性(1KHz、1W)

≪29KQ6≫
Ep=270V、Esg=125V、Ec=-22V、Ip=70mA、RL=3.5K、UL=57%、NF=15dB、A(1KHz)=37.1dB、CL(1KHz)=7.2W

歪率特性と周波数特性(1KHz、1W)

≪16GY5≫
Ep=280V、Esg=140V、Ec=-19V、Ip=70mA、RL=3.5K、UL=57%、NF=15dB、A(1KHz)=36.1dB、CL(1KHz)=7.2W

歪率特性と周波数特性(1KHz、1W)

今後のユニバーサルシングルアンプでの候補球、UL57%で何れも実用的な特性になりました。