タチハラ フィルスタンド45 (大判カメラ)
(2015.7.20作成)
先日、登山に出かけてきました。
久々の事で日頃の運動不足がたたり、下山時にはヘロヘロになってしまいました。特に足がひどく、膝が笑うというレベルをはるかに超えてしまい、登山口(終点)まで常なら後十分足らずという辺りを3、40分かかってしまいました。まだ年の所為とは言いたくないところです。
近年、高画素のディジタルカメラが安くなり気軽に使えるようになってからは、登山だけでなく出歩く殆どの場合ディジタルカメラを持っていくこととなり、フィルムカメラはすっかり部屋のインテリアと化してしまいました。でも気合いを入れた撮影には、やはり中判や大判カメラの画質をと思って、大事に保管?してある訳ですが。
何気に今時のカメラアクセサリは、どんな感じに進化しているだろうと思ってネットをチェックしたら、厳しい現実が分かりました。
私が持っている大判カメラの製造会社(タチハラ写真機製作所)が比較的最近に廃業されていました。フジノンの大判カメラ用レンズも製造中止、シート(大判用)フィルムを簡単に扱えるようにしたクイックロードフィルム(フジ)も製造中止になっているとは、...。
中判カメラは何れはと思っていましたが、さすがに高画質の大判には当分影響ないと安心していたのに、こうも早くレッドリスト(生物ではありませんが)状態になるとは、かなりショックを受けました。
持っているカメラその物はまだ当分使えるはずですが、何かとても大切なものを失ってしまったような気がして、込み上げてくるものがあります。自分の最も感激した撮影を、フィルスタンド45がやってくれたせいでしょう。フィルスタンド45が市場になかったら大判カメラを手にしていなかったかもしれません。
タチハラ写真機製作所 様には、失礼ながらこの記事にて、感謝申し上げます。よくぞこの素晴らしい写真機を世に出してくださいました。ありがとうございました。
そのカメラ(1992年頃購入したもの)、一度蛇腹を交換してもらいましたが現状では健在です。
使い方をご存じない方の為に簡単に説明しますと、
(1)小さめの木枠(右上写真)に、レンズを取り付けた四角い金属板を装着して絞りとシャッターを開放し、被写体の像(上下左右逆転)をガラス板(ピントグラス:左上写真)に映します。
(2)それを見ながら蛇腹長を調節してピントを合わせます。でも投影像は暗いので、布をカメラごと頭からすっぽりと被り、ガラス面に被写体像以外の光があたらないようにして、ピントグラスにルーペを当ててチェックします。
(3)ピントが合ったら布をとって、シャッターを閉め、絞りとシャッター速度を設定します。明るさは別の装置(測光計など)で測ります。
(4)ピントグラスを本体から少し浮かせてその隙間にシートフィルムを仕込んだフィルムホルダーを挿入します。フィルムホルダーには遮光カバーが付いています。隙間なくフィルムホルダーを挿入できたら、そのカバーを外します。
(5)被写体の状態を見ながらシャッターを切ります。
(6)遮光カバーを戻してから、フィルムホルダーをカメラから外して、1コマ(シート)の撮影が完了します。
若く元気な頃に、こんな面倒いカメラ(とマミヤ製中判カメラM645)を携えて、ヒマラヤトレッキングに行ってきました。目的地はエベレストの好展望地で有名なゴーキョピークです。トレッキング道中全ての景色が素晴らしく、可能なら全部を大判で撮影したかったです。
≪トレッキングの中間地点でもある一番大きな村、ナムチェバザール(ニッコールSW90、QL-Velvia)、2003≫
≪ゴーキョピークから望むエベレスト(フジノンC300、QL-Velvia)、2003≫
大判カメラの写真は感動の記憶をそのまま留めてくれます。かなり大伸ばししても、細かいところがぼやけてきません。今の大画面液晶テレビに感動するのと一緒です。
それでも、やはりフィルムの時代はまもなく終わってしまうのでしょう。ディジタルパノラマカメラのように、今の画像技術を以てすれば、風景(静物)写真の場合、複数カットを合成していくらでも高精細な画像を得ることができるでしょう(惑星探査機やスパイ衛星で地表を撮影するのと同じ事)。大判カメラのアオリやシフトの効果も同様でしょう。メーカーがその気を出すかどうかだけの問題ですね、たぶん。
そしてフィルスタンドシリーズは大判カメラの名機に名を連ねて記憶されると信じています。
先日、登山に出かけてきました。
久々の事で日頃の運動不足がたたり、下山時にはヘロヘロになってしまいました。特に足がひどく、膝が笑うというレベルをはるかに超えてしまい、登山口(終点)まで常なら後十分足らずという辺りを3、40分かかってしまいました。まだ年の所為とは言いたくないところです。
近年、高画素のディジタルカメラが安くなり気軽に使えるようになってからは、登山だけでなく出歩く殆どの場合ディジタルカメラを持っていくこととなり、フィルムカメラはすっかり部屋のインテリアと化してしまいました。でも気合いを入れた撮影には、やはり中判や大判カメラの画質をと思って、大事に保管?してある訳ですが。
何気に今時のカメラアクセサリは、どんな感じに進化しているだろうと思ってネットをチェックしたら、厳しい現実が分かりました。
私が持っている大判カメラの製造会社(タチハラ写真機製作所)が比較的最近に廃業されていました。フジノンの大判カメラ用レンズも製造中止、シート(大判用)フィルムを簡単に扱えるようにしたクイックロードフィルム(フジ)も製造中止になっているとは、...。
中判カメラは何れはと思っていましたが、さすがに高画質の大判には当分影響ないと安心していたのに、こうも早くレッドリスト(生物ではありませんが)状態になるとは、かなりショックを受けました。
持っているカメラその物はまだ当分使えるはずですが、何かとても大切なものを失ってしまったような気がして、込み上げてくるものがあります。自分の最も感激した撮影を、フィルスタンド45がやってくれたせいでしょう。フィルスタンド45が市場になかったら大判カメラを手にしていなかったかもしれません。
タチハラ写真機製作所 様には、失礼ながらこの記事にて、感謝申し上げます。よくぞこの素晴らしい写真機を世に出してくださいました。ありがとうございました。
そのカメラ(1992年頃購入したもの)、一度蛇腹を交換してもらいましたが現状では健在です。
使い方をご存じない方の為に簡単に説明しますと、
(1)小さめの木枠(右上写真)に、レンズを取り付けた四角い金属板を装着して絞りとシャッターを開放し、被写体の像(上下左右逆転)をガラス板(ピントグラス:左上写真)に映します。
(2)それを見ながら蛇腹長を調節してピントを合わせます。でも投影像は暗いので、布をカメラごと頭からすっぽりと被り、ガラス面に被写体像以外の光があたらないようにして、ピントグラスにルーペを当ててチェックします。
(3)ピントが合ったら布をとって、シャッターを閉め、絞りとシャッター速度を設定します。明るさは別の装置(測光計など)で測ります。
(4)ピントグラスを本体から少し浮かせてその隙間にシートフィルムを仕込んだフィルムホルダーを挿入します。フィルムホルダーには遮光カバーが付いています。隙間なくフィルムホルダーを挿入できたら、そのカバーを外します。
(5)被写体の状態を見ながらシャッターを切ります。
(6)遮光カバーを戻してから、フィルムホルダーをカメラから外して、1コマ(シート)の撮影が完了します。
若く元気な頃に、こんな面倒いカメラ(とマミヤ製中判カメラM645)を携えて、ヒマラヤトレッキングに行ってきました。目的地はエベレストの好展望地で有名なゴーキョピークです。トレッキング道中全ての景色が素晴らしく、可能なら全部を大判で撮影したかったです。
≪トレッキングの中間地点でもある一番大きな村、ナムチェバザール(ニッコールSW90、QL-Velvia)、2003≫
≪ゴーキョピークから望むエベレスト(フジノンC300、QL-Velvia)、2003≫
大判カメラの写真は感動の記憶をそのまま留めてくれます。かなり大伸ばししても、細かいところがぼやけてきません。今の大画面液晶テレビに感動するのと一緒です。
それでも、やはりフィルムの時代はまもなく終わってしまうのでしょう。ディジタルパノラマカメラのように、今の画像技術を以てすれば、風景(静物)写真の場合、複数カットを合成していくらでも高精細な画像を得ることができるでしょう(惑星探査機やスパイ衛星で地表を撮影するのと同じ事)。大判カメラのアオリやシフトの効果も同様でしょう。メーカーがその気を出すかどうかだけの問題ですね、たぶん。
そしてフィルスタンドシリーズは大判カメラの名機に名を連ねて記憶されると信じています。

