シングルアンプの候補球の試験
(2014.12.20作成)
シングル実験回路、少し修正しました。初段Trベースにぶら下がった1MΩから出るノイズとVbe温度特性による動作点(つまりは歪打消し具合)の変動が少し気になりまして、まぁ気は心です。逆にhfeの温度特性バランスによる変動の方が大きいかもしれません。また色々やっているうち、Trの直線性を上げない方がTrのバイアスを深くしなくても打ち消しの為の歪が得られて良いようなので、エミッタ抵抗を小さくしました。球のグリッド抵抗も、グリッド電流の影響を考えて100Kに変えてみました。バイアス電源、以前の実験で24Vでは足りない場合があったので、専用回路にしました。
(注)回路図はDesignWorks(お試し版)で作成。
この回路をユニバーサル機で使う前の動作テストを兼ねて、シングルで使えそうな球の動作例を探してみました。
前に書いた通り、出力は4W位必要なので、プレート損失が12W以上の球となります。手持ちの中で、6AQ5、6CW5、42、そして水平偏向出力管類から12GB3と12JF5を試しました。12GB3や25E5は規格上ではプレート損失が11W程しかありませんが、水平偏向出力管は動作中に高電圧がかかる為の安全定格であり、オーディオでは15W位(4、5割増し)まで使用しても問題ないと思われます(勿論、自己責任での話です)。
2次歪打ち消しを適度に掛けて、NFを17、8dB程度までに抑えて使うつもりなので、各球の裸特性から手頃なものを選び、NF17dB掛けた特性を取ってみました。各球ともレベルとDFの周波数特性(20~20KHz)は殆どフラットなので掲載は省略しました。
(1)42
ノイズの多い最初の実験機で動かしてから、漸くちゃんと特性を取れるところまで辿り着きました。
Ep=310V、Ik=43mA、Ec=-20V、RL=7K、Esg=285V ⇒ CL=3.9W、DF=5.5
(2)6AQ5
Ep=260V、Ik=49mA、Ec=-11.8V、RL=5K、Esg=250V ⇒ CL=4.2W、DF=5.4
(3)6CW5
Ep=250V、Ik=58mA、Ec=-13.6V、RL=3.5K、Esg=180V、UL ⇒ CL=5.2W、DF=10
トランスが前の実験より大きくなった(OTP-23S⇒OTP-11S)せいでしょうか、動作点は異なりますが低域特性が非常に良くなりました。歪打ち消し量の設定差も影響してるのかもしれません。
(4)12GB3
Ep=285V、Ik=46mA、Ec=-16.3V、RL=3.5K、Esg=120V、UL ⇒ CL=5.7W、DF=13
(5)12JF5
この球、規格表のデータから見て、中身は6DQ6A/B相当品であると思われます。
Ep=275V、Ik=60mA、Ec=-21.5V、RL=3.5K、Esg=140V、UL ⇒ CL=5.8W、DF=11
夫々十分な特性が得られました。シングルアンプではNF25dB以上必要だと考えていましたので、歪打ち消しは大した効果です。
特性を見渡すと、概ね似た特性になりました。DFも5以上なので音を出しても皆普通で、当然球の違いも分からないでしょう。私にとっては、どれでも代替球に成り得るということで宜しい事です。
ULの6CW5、12GB3、12JF5の歪率周波数特性で、低域での3次歪の低さが際立って見えます。前のPP実験と比べてNF量の差を考慮しても、かなり良く見えます。これがシングルの音の方が良いという評価がでる理由なのでしょうか?低域特性はPPが優るというのは先入観による思い込みで、実はギャップ有のOPTを使うシングルの方が優っているのではないでしょうか?しかし同様の特性を他の方の製作例で見たことがないので何とも言えません。私のPP実験では中古品(または非ペア品)によるバランス不足なのかもしれません。気が向いたら追及してみましょう。
シングル実験回路、少し修正しました。初段Trベースにぶら下がった1MΩから出るノイズとVbe温度特性による動作点(つまりは歪打消し具合)の変動が少し気になりまして、まぁ気は心です。逆にhfeの温度特性バランスによる変動の方が大きいかもしれません。また色々やっているうち、Trの直線性を上げない方がTrのバイアスを深くしなくても打ち消しの為の歪が得られて良いようなので、エミッタ抵抗を小さくしました。球のグリッド抵抗も、グリッド電流の影響を考えて100Kに変えてみました。バイアス電源、以前の実験で24Vでは足りない場合があったので、専用回路にしました。
(注)回路図はDesignWorks(お試し版)で作成。
この回路をユニバーサル機で使う前の動作テストを兼ねて、シングルで使えそうな球の動作例を探してみました。
前に書いた通り、出力は4W位必要なので、プレート損失が12W以上の球となります。手持ちの中で、6AQ5、6CW5、42、そして水平偏向出力管類から12GB3と12JF5を試しました。12GB3や25E5は規格上ではプレート損失が11W程しかありませんが、水平偏向出力管は動作中に高電圧がかかる為の安全定格であり、オーディオでは15W位(4、5割増し)まで使用しても問題ないと思われます(勿論、自己責任での話です)。
2次歪打ち消しを適度に掛けて、NFを17、8dB程度までに抑えて使うつもりなので、各球の裸特性から手頃なものを選び、NF17dB掛けた特性を取ってみました。各球ともレベルとDFの周波数特性(20~20KHz)は殆どフラットなので掲載は省略しました。
(1)42
ノイズの多い最初の実験機で動かしてから、漸くちゃんと特性を取れるところまで辿り着きました。
Ep=310V、Ik=43mA、Ec=-20V、RL=7K、Esg=285V ⇒ CL=3.9W、DF=5.5
(2)6AQ5
Ep=260V、Ik=49mA、Ec=-11.8V、RL=5K、Esg=250V ⇒ CL=4.2W、DF=5.4
(3)6CW5
Ep=250V、Ik=58mA、Ec=-13.6V、RL=3.5K、Esg=180V、UL ⇒ CL=5.2W、DF=10
トランスが前の実験より大きくなった(OTP-23S⇒OTP-11S)せいでしょうか、動作点は異なりますが低域特性が非常に良くなりました。歪打ち消し量の設定差も影響してるのかもしれません。
(4)12GB3
Ep=285V、Ik=46mA、Ec=-16.3V、RL=3.5K、Esg=120V、UL ⇒ CL=5.7W、DF=13
(5)12JF5
この球、規格表のデータから見て、中身は6DQ6A/B相当品であると思われます。
Ep=275V、Ik=60mA、Ec=-21.5V、RL=3.5K、Esg=140V、UL ⇒ CL=5.8W、DF=11
夫々十分な特性が得られました。シングルアンプではNF25dB以上必要だと考えていましたので、歪打ち消しは大した効果です。
特性を見渡すと、概ね似た特性になりました。DFも5以上なので音を出しても皆普通で、当然球の違いも分からないでしょう。私にとっては、どれでも代替球に成り得るということで宜しい事です。
ULの6CW5、12GB3、12JF5の歪率周波数特性で、低域での3次歪の低さが際立って見えます。前のPP実験と比べてNF量の差を考慮しても、かなり良く見えます。これがシングルの音の方が良いという評価がでる理由なのでしょうか?低域特性はPPが優るというのは先入観による思い込みで、実はギャップ有のOPTを使うシングルの方が優っているのではないでしょうか?しかし同様の特性を他の方の製作例で見たことがないので何とも言えません。私のPP実験では中古品(または非ペア品)によるバランス不足なのかもしれません。気が向いたら追及してみましょう。





