真空管の動作テスト 仕切り直し その5
(2014.9.11作成)
最後は、12GB3のPP実験です。もちろん中古で素性の異なる2本です。
6CW5の結果に気を良くして臨んだのですが、その結果が今ひとつと言う感じで、水平偏向管はやはり歪多しでオーディオ球(実は6CW5もテレビ球ですが)には敵わないのかと思いました。
しかし、あるページを見ていた時に、「...バランス調整は最後に歪を見て合わせる...」という内容を見つけて、当に仰る通りだと手を打ちました。そうです、目的は歪を小さくすることなので、その通りにしたところ順当な結果となったので、先のEsg調整一辺倒を改める意味も含めて、記録することにしました。
調整手順は以下の様になります。
(i)Ep、Ecgを同じにして、Ipを合わせるようにEsg調整をします。
(ii)CLを確認して、100HzでCLの5、60%位を連続出力させます。
(iii)歪率を見ながらEcgとEsgを交互に調整して、歪の最低値を探します。
12GB3の5結で、無調整(Ep、Ecg、Esgを合わせる)、Esg調整(Ep、Ecg、Ipを合わせる)、歪調整(上記手順)、歪調整(+NF13dB)それぞれの特性が次の様になりました。ULではなくA1PPでもないので、歪が劇的に小さくなったという訳ではありませんが、やはり歪を最低に合わせる調整が本命には違いないでしょう。
基準値(概ね) Ep=265V、Ip=40mA、Esg=83V、Ecg=-10V、RL=5K
A1PPを想定するならRL=14K(7K×2)になりますが、低域特性を良くするために、5K(AB級)で実験します。
(1)無調整(Ep、Ecg、Esgを合わせる) CL=13.4W、A=44.4dB
(2)Esg調整(Ep、Ecg、Ipを合わせる) CL=14.8W、A=44.9dB
(3)歪調整 CL=13.5W、A=44.7dB
(4)歪調整(RNF=20KでNF13dB) CL=14.5W、A=31.7dB
軽いNFで十分な特性になりました。選んだ2本の球、6CW5の時より酷いバラツキのようで、最終の動作値はバラバラになりました。それでも、これくらいの特性を出すことが出来ました。
1Wで調整すると、5W位で歪が増大するので、5W(CLの60%くらい)で合わせるのが良い感じです。1KHzで調整すると、これまた100Hzが良くありません。一番歪率の高い100Hzで合わせるのが良いようです。
3結の特性も使えそうなので、測定しました。
基準値(概ね) Ep=265V、Ip=40mA、Esg=125V、Ecg=-18V、RL=5K
Esgを高くすれば出力もさらに高くとれますが、バイアスも深くなり初段のドライブが限界に近づいて、初段の歪が大きくなる恐れがあるので、これで測定しました。裸の歪特性と、NFをかけた総合特性は以下の様になりました。
(1)UL270歪調整 CL=5.9W、A=35.6dB
(2)UL270歪調整(+NF6dB) CL=5.9W、A=28.6dB
こちらも軽いNFで十分な特性になりました。
またまた先人のヒントに感謝です。
6CW5も歪調整すれば、さらに特性が良くなったことでしょう。ペア品で行えば、どれくらい良い特性になるのか気になるところです。
一連の実験で、シングル、PPともに適当な動作点で、調整を上手く行えば実用的な性能が得られることが分かりました。
これで実機としては、実験回路をシングルとPP用でステレオ化して作れば漸く一段落です。どこまで汎用的に作るかが少し悩ましいところです。
最後は、12GB3のPP実験です。もちろん中古で素性の異なる2本です。
6CW5の結果に気を良くして臨んだのですが、その結果が今ひとつと言う感じで、水平偏向管はやはり歪多しでオーディオ球(実は6CW5もテレビ球ですが)には敵わないのかと思いました。
しかし、あるページを見ていた時に、「...バランス調整は最後に歪を見て合わせる...」という内容を見つけて、当に仰る通りだと手を打ちました。そうです、目的は歪を小さくすることなので、その通りにしたところ順当な結果となったので、先のEsg調整一辺倒を改める意味も含めて、記録することにしました。
調整手順は以下の様になります。
(i)Ep、Ecgを同じにして、Ipを合わせるようにEsg調整をします。
(ii)CLを確認して、100HzでCLの5、60%位を連続出力させます。
(iii)歪率を見ながらEcgとEsgを交互に調整して、歪の最低値を探します。
12GB3の5結で、無調整(Ep、Ecg、Esgを合わせる)、Esg調整(Ep、Ecg、Ipを合わせる)、歪調整(上記手順)、歪調整(+NF13dB)それぞれの特性が次の様になりました。ULではなくA1PPでもないので、歪が劇的に小さくなったという訳ではありませんが、やはり歪を最低に合わせる調整が本命には違いないでしょう。
基準値(概ね) Ep=265V、Ip=40mA、Esg=83V、Ecg=-10V、RL=5K
A1PPを想定するならRL=14K(7K×2)になりますが、低域特性を良くするために、5K(AB級)で実験します。
(1)無調整(Ep、Ecg、Esgを合わせる) CL=13.4W、A=44.4dB
(2)Esg調整(Ep、Ecg、Ipを合わせる) CL=14.8W、A=44.9dB
(3)歪調整 CL=13.5W、A=44.7dB
(4)歪調整(RNF=20KでNF13dB) CL=14.5W、A=31.7dB
軽いNFで十分な特性になりました。選んだ2本の球、6CW5の時より酷いバラツキのようで、最終の動作値はバラバラになりました。それでも、これくらいの特性を出すことが出来ました。
1Wで調整すると、5W位で歪が増大するので、5W(CLの60%くらい)で合わせるのが良い感じです。1KHzで調整すると、これまた100Hzが良くありません。一番歪率の高い100Hzで合わせるのが良いようです。
3結の特性も使えそうなので、測定しました。
基準値(概ね) Ep=265V、Ip=40mA、Esg=125V、Ecg=-18V、RL=5K
Esgを高くすれば出力もさらに高くとれますが、バイアスも深くなり初段のドライブが限界に近づいて、初段の歪が大きくなる恐れがあるので、これで測定しました。裸の歪特性と、NFをかけた総合特性は以下の様になりました。
(1)UL270歪調整 CL=5.9W、A=35.6dB
(2)UL270歪調整(+NF6dB) CL=5.9W、A=28.6dB
こちらも軽いNFで十分な特性になりました。
またまた先人のヒントに感謝です。
6CW5も歪調整すれば、さらに特性が良くなったことでしょう。ペア品で行えば、どれくらい良い特性になるのか気になるところです。
一連の実験で、シングル、PPともに適当な動作点で、調整を上手く行えば実用的な性能が得られることが分かりました。
これで実機としては、実験回路をシングルとPP用でステレオ化して作れば漸く一段落です。どこまで汎用的に作るかが少し悩ましいところです。







