ユニバーサルシングルアンプの製作(1st. 12GP7)
(2017.6.12作成)
気になる事が一応解消したので、ユニバーサルシングルアンプを漸く作ることができました。
B電源側CRDに電圧ガードを追加しました(注)。他はバランスVRとPL回路を追加してアンプ回路をステレオ化しただけです。PTは50Wでも足りそうですが大型球を動かす場合を考えて一回り上(70W)にしました。ヒーター用ACアダプターは球次第で種類(と組合せ)が異なるので、電源SW連動のACコンセントとDCジャックを2個付けて外付け(転がし?)にしました。回路図に書いてありませんが、PT結線・B電源整流回路/ヒーター結線(直並列)/OPT2次結線(RL切替)はコネクタ等で組み換え可能なようにしてあります。球のソケットも種類があるのでスペーサーの上に取り付けて、スペーサーの固定位置で調整します(実験機と同じ)。実験機での結線は小型ネジ端子や端子台を使っていますが結構かさ張るので、本機ではコネクタ(JST/EH、RCY)を使ってコンパクトにしました。シャーシは奥澤製O-19です。C電源用ツェナーは手持ちで代用(15V+24Vの直列)しました。
(注)電源部のガード回路は失敗作でした。ガード用ツェナーON/OFFの境界付近で不安定症状を誘発してるようです。OFF状態ではリップルノイズも大きくなってます。後日、回路変更しました。
音(つまりはユニバーサルアンプ本体の作り)に問題なければ当面月(週)替わりくらいでピンチヒッター(or二軍)球?や予備の無い球に、文字通りピンチヒッター的に一通り働いてもらうことにします。12GP7、6ZP1、6MP20、42、6AQ5、...、これで漸く一段落した思いです。
トップバッターは、古いものに敬意を払って12GP7です。
12GP7はEp≒Esgでの使用が想定されてるようなので、UL(ウルトラリニア)は抵抗分圧でなく5KタップをUL接続として使いました(OPT通常結線の逆)。12GP7は使用例からプレート損失が9W程度と思われるので、適正RLが7KΩになるEpは250V(=(9*7000)^0.5)です。
後は今まで通り、そこ起点として歪率とCLの具合を見ながら動作点を決めて2次歪打ち消しの調整をし、最後にNF掛けるという手順です。2本の特性、鮮度も含めてかなりバラバラな感じです。
Ep=270V
Ik=33/29mA
Esg=270/270V
Ec=-16.5/-13.9V
RL=7KΩ
UL=約15%(5KΩタップを逆接続で使用)
ヒーターは、12V-ACアダプターを使用。
NFなし(2次歪打ち消しは最低:TrEc≒30V、Re=40Ω)歪率特性(R-ch)
A(1KHz、1W)=50.5dB
CL(1KHz)=1.7W
NFなし(2次歪打ち消しは最低:TrEc≒30V、Re=40Ω)歪率特性(L-ch)
A(1KHz、1W)=51.6dB
CL(1KHz)=2.8W
2次歪打ち消し(TrEc=190V)での歪率特性(R-ch)
A(1KHz、1W)=45.1dB
CL(1KHz)=2.0W
2次歪打ち消し(TrEc=179V)での歪率特性(L-ch)
A(1KHz、1W)=46.8dB
CL(1KHz)=3.1W
NF15dBでの歪率特性と周波数特性(R-ch)
A(1KHz、1W)=30.0dB
CL(1KHz)=1.9W
NF17dBでの歪率特性と周波数特性(L-ch)
A(1KHz、1W)=30.0dB
CL(1KHz)=2.9W
残留雑音
L/R 0.12/0.15mV
クロストーク
1W、1KHz L⇔R 69dB
まずまずの特性になりました。調整中、再現性のはっきりしない発振兆候がありました。結線は主にAWG28を使ったのですが、最初の頃のコネクタ圧着が不完全だったかもしれません。配線も実験機に比べて長く込み入っているので、後日手直しが必要になるかもしれません。
音はやはり普通で、2軍・ピンチヒッター球などと差別しても所詮私の聴力では1軍球の性能も含めて区別できません。差が大きいのは超低域ですが、もともと私のスピーカーではちゃんと再生できません。聴こえてる帯域の1W以下での歪率は1%以下なので、通常の音楽鑑賞では違いは判らないでしょう。
真空管アンプ(ユニバーサル型)の製作を思い立ってから3年以上も経ってしまいました(時の過ぎるのが早っ!)。最初が6ZP1や42ではないのですが感慨深いです。いろんな実験と失敗をやらかして、当初より簡単な構成で思い通りに調整できるシングルアンプ(方式?)に到達出来たと思います。
その間に5極管アンプの歪率特性と、プッシュプルアンプとシングルアンプの違い(の一端)の常識誤り(迷信)について、実験を通して確かめる事が出来ました。
振り返れば、高性能PCが普及品になってる今になってアンプ作りを思い立ったのは大正解でした。
学生の頃の実験(レポート作成)では、アナログ式メーターから値を読み取っては手書きでメモし、それをグラフ用紙にプロットして雲形定規でそれらしい曲線を描くという面倒な作業が必要でした。何かの工学計算が必要な場合、計算尺という面倒くさい道具を駆使する事になります。裕福な方はどこぞ(テキサス/HP/シャープ?)の関数電卓を使っていたような...。さすがに計算尺は今では販売(製造)されてないようです(円形の計算尺はネットで販売されていましたが)。私が学んだ数学の教科書には計算尺の計算原理に関する記述があったように記憶してます。乗除、三角関数、対数、冪は全てそれで計算していました(3桁より有効桁が必要な場合は数表を使いました)。とても懐かしいです。
今ではデータ編集はもとより、綺麗な回路図も描けるし測定器としても使えてしまう万能の廉価PCが使えて、気軽に実験できる環境があればこそ、満足できる目標アンプを完成させることができたのだと思います。
部品調達ではネット通販にもお世話になりました。
シングルアンプの試験機、シャーシに余計な穴があちこち空いていて見た目良くないですが、いずれ本機と同じ様にステレオ化したいと思ってます。
気になる事が一応解消したので、ユニバーサルシングルアンプを漸く作ることができました。
B電源側CRDに電圧ガードを追加しました(注)。他はバランスVRとPL回路を追加してアンプ回路をステレオ化しただけです。PTは50Wでも足りそうですが大型球を動かす場合を考えて一回り上(70W)にしました。ヒーター用ACアダプターは球次第で種類(と組合せ)が異なるので、電源SW連動のACコンセントとDCジャックを2個付けて外付け(転がし?)にしました。回路図に書いてありませんが、PT結線・B電源整流回路/ヒーター結線(直並列)/OPT2次結線(RL切替)はコネクタ等で組み換え可能なようにしてあります。球のソケットも種類があるのでスペーサーの上に取り付けて、スペーサーの固定位置で調整します(実験機と同じ)。実験機での結線は小型ネジ端子や端子台を使っていますが結構かさ張るので、本機ではコネクタ(JST/EH、RCY)を使ってコンパクトにしました。シャーシは奥澤製O-19です。C電源用ツェナーは手持ちで代用(15V+24Vの直列)しました。
(注)電源部のガード回路は失敗作でした。ガード用ツェナーON/OFFの境界付近で不安定症状を誘発してるようです。OFF状態ではリップルノイズも大きくなってます。後日、回路変更しました。
音(つまりはユニバーサルアンプ本体の作り)に問題なければ当面月(週)替わりくらいでピンチヒッター(or二軍)球?や予備の無い球に、文字通りピンチヒッター的に一通り働いてもらうことにします。12GP7、6ZP1、6MP20、42、6AQ5、...、これで漸く一段落した思いです。
トップバッターは、古いものに敬意を払って12GP7です。
12GP7はEp≒Esgでの使用が想定されてるようなので、UL(ウルトラリニア)は抵抗分圧でなく5KタップをUL接続として使いました(OPT通常結線の逆)。12GP7は使用例からプレート損失が9W程度と思われるので、適正RLが7KΩになるEpは250V(=(9*7000)^0.5)です。
後は今まで通り、そこ起点として歪率とCLの具合を見ながら動作点を決めて2次歪打ち消しの調整をし、最後にNF掛けるという手順です。2本の特性、鮮度も含めてかなりバラバラな感じです。
Ep=270V
Ik=33/29mA
Esg=270/270V
Ec=-16.5/-13.9V
RL=7KΩ
UL=約15%(5KΩタップを逆接続で使用)
ヒーターは、12V-ACアダプターを使用。
NFなし(2次歪打ち消しは最低:TrEc≒30V、Re=40Ω)歪率特性(R-ch)
A(1KHz、1W)=50.5dB
CL(1KHz)=1.7W
NFなし(2次歪打ち消しは最低:TrEc≒30V、Re=40Ω)歪率特性(L-ch)
A(1KHz、1W)=51.6dB
CL(1KHz)=2.8W
2次歪打ち消し(TrEc=190V)での歪率特性(R-ch)
A(1KHz、1W)=45.1dB
CL(1KHz)=2.0W
2次歪打ち消し(TrEc=179V)での歪率特性(L-ch)
A(1KHz、1W)=46.8dB
CL(1KHz)=3.1W
NF15dBでの歪率特性と周波数特性(R-ch)
A(1KHz、1W)=30.0dB
CL(1KHz)=1.9W
NF17dBでの歪率特性と周波数特性(L-ch)
A(1KHz、1W)=30.0dB
CL(1KHz)=2.9W
残留雑音
L/R 0.12/0.15mV
クロストーク
1W、1KHz L⇔R 69dB
まずまずの特性になりました。調整中、再現性のはっきりしない発振兆候がありました。結線は主にAWG28を使ったのですが、最初の頃のコネクタ圧着が不完全だったかもしれません。配線も実験機に比べて長く込み入っているので、後日手直しが必要になるかもしれません。
音はやはり普通で、2軍・ピンチヒッター球などと差別しても所詮私の聴力では1軍球の性能も含めて区別できません。差が大きいのは超低域ですが、もともと私のスピーカーではちゃんと再生できません。聴こえてる帯域の1W以下での歪率は1%以下なので、通常の音楽鑑賞では違いは判らないでしょう。
真空管アンプ(ユニバーサル型)の製作を思い立ってから3年以上も経ってしまいました(時の過ぎるのが早っ!)。最初が6ZP1や42ではないのですが感慨深いです。いろんな実験と失敗をやらかして、当初より簡単な構成で思い通りに調整できるシングルアンプ(方式?)に到達出来たと思います。
その間に5極管アンプの歪率特性と、プッシュプルアンプとシングルアンプの違い(の一端)の常識誤り(迷信)について、実験を通して確かめる事が出来ました。
振り返れば、高性能PCが普及品になってる今になってアンプ作りを思い立ったのは大正解でした。
学生の頃の実験(レポート作成)では、アナログ式メーターから値を読み取っては手書きでメモし、それをグラフ用紙にプロットして雲形定規でそれらしい曲線を描くという面倒な作業が必要でした。何かの工学計算が必要な場合、計算尺という面倒くさい道具を駆使する事になります。裕福な方はどこぞ(テキサス/HP/シャープ?)の関数電卓を使っていたような...。さすがに計算尺は今では販売(製造)されてないようです(円形の計算尺はネットで販売されていましたが)。私が学んだ数学の教科書には計算尺の計算原理に関する記述があったように記憶してます。乗除、三角関数、対数、冪は全てそれで計算していました(3桁より有効桁が必要な場合は数表を使いました)。とても懐かしいです。
今ではデータ編集はもとより、綺麗な回路図も描けるし測定器としても使えてしまう万能の廉価PCが使えて、気軽に実験できる環境があればこそ、満足できる目標アンプを完成させることができたのだと思います。
部品調達ではネット通販にもお世話になりました。
シングルアンプの試験機、シャーシに余計な穴があちこち空いていて見た目良くないですが、いずれ本機と同じ様にステレオ化したいと思ってます。









