15KY8Aシングルアンプの作り直し

(2017.7.23作成)
音などに問題がある訳ではありません。あくまで特性上の自己満足を得る為です。趣味の世界、所詮自己満足が原動力ですから...。それにユニバーサルシングルアンプ(現在は42)をメインとして、14GW8PPアンプ、トランジスタアンプ、ICアンプ2台と予備機も充実しましたので、1台くらい動かなくなっても安心な状態になりました。
ユニバーサルシングルアンプの調子は良さそうなので、15KY8Aの3極管部は使わずに(電流をダミーで流して)、ユニバーサルアンプと略同形に作り直しました。3極管を使用することに縛られて5極管の力が発揮できてないのは私にとっては本末転倒のような気がしてました。部品配置は臓物を見ながら(YM200のシャーシを開けて)の調整ということで割り切り、基板にはドライバ部分(22μ⇔1μ)だけを載せてOPTまわりの配線長を短縮しました。
小型OPTのユニバーサル機としても使えそうですが、今のところは当初の目的どおり15KY8A専用のシングルアンプとして回路を簡略化しました。シングルアンプ実験機で簡単に試験して、ウルトラリニアは33%、バイアスは約14Vで固定としました。RL3.5Kが適正となる動作点はプレート電圧は220~230V辺りですが、プレート損失/Ip/Ec/UL比を一定とする設定でEpを上げる(Esgは下げる)と、低RL状態となって前の6CW5実験で見たようにCLは若干多くなっていきますが歪率の増加率が大きいです。Epを下げると逆になります。これについてはPTのタップ選択と整流電圧の具合を見て230V決めました(PTの定格が小さいので、ヒーターが点灯するまで整流電圧は300V以上になります)。後はシャーシを閉じて2次歪打ち消しを調整しNF量を決める手順となります。
(注. 本機は2022/11に作り直しました

基板上の部品が異なる他は見栄えに変わりないので、姿図(写真)は割愛します。

今まで使用中の球、片方のピン周辺に白い筋(亀裂?)が結構目立って見えていて、何時から入ったのか分かりませんが危なそうなので廃棄にして、もう1本も特性がダウンしてるようなので実験用に置いておくとして、2本とも交換としました。

Ep 230V
Esg 128/133V
Ik 50mA
Ec -13.9V

R-ch 裸(打ち消し最少)の歪率特性
A(1KHz、1W)=56.6dB
CL(1KHz)=3.8W




R-ch 2次歪打ち消し(Ec=176V)の歪率特性
A(1KHz、1W)=50.3dB
CL(1KHz)=4.6W




R-ch NF16dBの歪率特性と周波数特性(1W)
A(1KHz、1W)=33.7dB
CL(1KHz)=4.4W





L-ch 裸(打ち消し最少)の歪率特性
A(1KHz、1W)=56.8dB
CL(1KHz)=4.0W




L-ch 2次歪打ち消し(Ec=178V)の歪率特性
A(1KHz、1W)=50.1dB
CL(1KHz)=5.0W




L-ch NF16dBの歪率特性と周波数特性(1W)
A(1KHz、1W)=34.1dB
CL(1KHz)=4.9W





残留雑音
R/L 0.12mV


特性、満足なものになりました。OPT-5Sは小型ながら結構良い特性を出してくれます。1Wだけで見ればOPT-11Sと全く遜色ありません。前に実験したように同クラスの他のトランスでは低域がかなり劣ってしまいます(OPTの選択も重要です)。
ユニバーサル機(42を搭載中)、少しの間休んでいてもらいます。